(12)北九州市消防局防災対策部防災課
○調査実施日時:平成15年3月10日(月)9時30分〜12時
1.防災情報収集伝達システムの概要と運用実態
○防災情報収集伝達システムの名称:
※市内部用の防災システム:「総合防災情報ネットワークシステム」
○概要:庁内イントラネットを活用して構築、平成13年度から運用開始
※市民への防災情報提供用システム

1)「災害ナビ北九州」(平成14年度運用開始)

2)「災害情報配信システム」(平成15年度構築予定)
○概要:火災や自然災害等、市内で発生している災害の情報を事前に登録を行った市民の携帯電話、パソコンに対してリアルタイムで配信(登録は、携帯電話等から直接登録する方式)。この配信システムにより、外出時等において必要な災害情報の収集が可能となるほか、聴覚障害者への避難勧告等を迅速に行うことが可能。さらには、災害時の職員の非常招集等にも活用することを想定。
○情報収集(ライフライン事業所、ボランティア団体、住民等)
 災害情報配信システムは、既存の庁内LAN(庁内イントラネット)上に作ったもの。そのため、直接市役所、区役所等に届けられた情報については、それぞれの担当部署からそれぞれ入力してもらい、その情報が全部署で閲覧できるようになる。
 また、119番通報として入ってきたものが、3階の消防指令センターからメモとして2階の防災課(災害対策本部室)に届けられ、災害対策本部室で入力することによって、他の部署もその情報を把握することができるようになる。
○住民への情報提供
 北九州市消防局HP上の「災害ナビ北九州」による伝達。
 これは、これまで消防車の出動を「消防トーキーサービス」として行ってきていたが、平成13年度中の利用で1,119,019件の問い合わせがあること。また、聴覚障害者等も情報入手できるよう、消防車が出動している災害に関する情報提供サービスとして開始した。
 「災害ナビ北九州」は、消防指令センターからの出動指令を文字に変換してリアルタイムでホームページに掲載するもので、情報は災害の発生時及び終了時に更新され、同時に4件まで掲載することができるもの。
 提供情報項目としては、
・災害発生日時
・住所(行政区、丁目、番付近)
・災害種別(救急隊のみの救急出動は掲載しない)
としている。
 提供する内容としては、「火災情報」「自然災害情報等」「その他緊急情報」としており、それぞれの内容としては、
【火災情報】
 火災情報については、消防総合情報システムの出動指令を文字化し、自動でシステムに対し送信を行い、その情報を選別して配信。災害種別等必要な情報を抽出し、配信を希望する地域(小学校区単位)を指定。
【自然災害情報等】
 災害警戒本部、災害対策本部を設置した場合等において、市内で発生した災害被害等の情報を配信する。
【その他の緊急情報】
・避難勧告を出した場合等において、その情報を配信する
としている。
○防災関係機関との情報共有及び連携(国、気象台、県、報道機関、電力、ガス、情報通信、鉄道等)
 現在の所は、庁内LANの中でのみ、気象情報(民間気象会社経由)、河川情報等が閲覧できるようになっている。
 報道機関、電力、ガス、鉄道等との間の情報伝達・共有は、今までは電話等で行ってきたのみ。今後は、新しい通信手段を使って情報伝達・共有を行うことが検討課題である。
 現在は、Web上のリンク等はまだ行ってはいない。
2.その他
 北九州市の歴史として、有史以来、大地震というのは発生していない。
 このところは数年に1度(なぜか奇数年)に大規模な水害等に見舞われている程度。そのため、このシステムも実際の大規模災害ではまだ1度も稼働させたことがないというのが現状である。